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2011年7月30日土曜日

プロダクトマネージメント(3) -プロダクトマネジメント VS. プロジェクトマネジメント-

"Inspired日本語版 第3章 プロダクトマネジメント VS. プロジェクトマネジメント"より


パッケージソフトの世界では、製品はすべての機能を内蔵してパッケージにされ、一度パッケージがリリースされると、次がリリース されるまでに数ヶ月、場合によっては数年かかる。だから、製品とプロジェクトは、一般的に作業の精度や頻度の点で一致していて、プロダクトマネージャーが プロジェクトマネージャーを兼ねることが比較的容易

多くのインターネットサービス企業は、大きな共通のコードベースに対して小規模な改良をこまめにやる必要がある。典型的なプロジェク トは、次のリリース(だいたい週単位から月単位)までに間に合わないほど大量の作業が必要となったので、並行して複数の開発プロジェクトを進めたり、改良 版のリリースにトレインモデルを採用したりするようになった。ほとんどのインターネット企業は、スタートアップ段階を終えてもこのトレインモデルを使って いる。

トレインでは、多くのプロジェクトやプロジェクトマネージャーの諸事情を踏まえた上で、リリース管理、エンジニアリング、サイト運用、顧客サービス、プロダクトマネジメントといった重要な調整をやらなければならない。



○すばらしいプロジェクトマネージャーが備えている7つのスキル

緊迫感 歩いて入ってくるだけで、中はたちまち緊迫感が流れる

立案者たれ 問題を明確かつ簡潔に特定して整理し、建設的な会議を運営する

明晰な思考力 個々の問題をそれぞれ区別し、感情やしがらみをほぐすことで、根底にある問題を明らかにし、みんなが問題の解決に集中できるようにする

データ指向 意思決定の局面で、プロジェクトマネージャー は、緊迫感を伝え、問題を明確にし、合理的で透明性のある理由付けをして、データに基づいた意思決定をしなければならない。また、プロジェクトマネー ジャーは、チーム内からのデータや意見をいつ集めればよいか、いつ問題を経営陣に上げればよいかを知っておく必要がある。

判断力 いつ他のメンバーのお尻を叩 くのか、いつ経営陣に報告するか、いつ追加情報を集めるか、いつ場所を変えてちょっとプライベートおしゃべりをすればいいか、などを心得ている。こうした 特性については、人から教わるのは難しく、経験がモノを言う。

姿勢 障害をひとつひとつ乗り越えることである。優れたプロジェクトマネージャーは言い訳を しない。やり遂げるのだ。粘り強くて、とどまることを知らない。

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